あがり症克服? その1 まずは小さく始めること

あがり症克服? その1 まずは小さく始めること

今回のブログはほとんど自分のコンプレックスの告白になっている気がします。
しかしながら、いつもの記事と同様、それがたった一人の人にでも学びになったり、あるいは勇気を与えられたらと思います。

 

私は大変なあがり症です。
どのくらい酷いかというと、4人しか従業員がいない、しかも毎日顔を合わせている人の前で朝礼で話すだけで声が上ずってしまうほどでした。
しかも、たまにやるのではなく毎日朝礼では一人一言話すのです。
慣れればどうにかなるというレベルではありませんでした。

前回のブログ「憲政史家 倉山満先生をお呼びしての勉強会 そして今後のブログの展開」をこちらにあげた理由のひとつがこちらになります。
ここまであがり症の私が、なぜ倉山満先生や塾外の人を招いた会で発表をしたのか?

私のあがり症は物心ついたころからで、教室で先生に当てられても声が震えるし、発表会などでは沢山の人と一緒ならまだしも一人で歌うなどとてもできない。
歌のテストで震えて歌えないので、良い成績はもらえない。
子供の頃からオルガン、ピアノの習い事をしていたので楽器の演奏も出来るし、楽譜も読めます。
音楽は大好きですので、学校で習うレベルなら知識も完璧、筆記テストは満点。
でも、歌のテストがまともに受けられない。

子供の頃からの習い事の関係で、発表会にも出ていましたし、ピアノを習っていた関係で、合唱コンクールなどがあると、伴奏を任されることに。
しかし、何度経験しても慣れることは出来ず、震えていました。

しかも、そんな状態なのに、本当に楽器を演奏するのが私は好きだったのですよね。
大学生の頃はバンド活動をしていて、ギタリストでしたが、やはりライブで緊張で震えるという。。。

現在、あがり症が克服できたかというと完全ではありません。
しかしながら、外部の人を招いて、そして倉山満先生をお呼びしての勉強会に自ら発表するなど、少なくとも2年前の私では考えられないことでした。

どのような流れでこれを克服していったのか?
始めは本当に小さなことからでした。

 

1、伝えたいことを伝える練習としてブログを始めた

あがり症関係ないだろ?と思われるかもしれませんが、6年前の私は、ブログどころかtwitter、FBなどのSNSすら怖くて出来ない人間でした。
インターネットなどどんな人が見ているのかわからないところに自分の意見を書くなんてとんでもないと思っていました。
ブログや他のSNSを始めたのは倉山塾に入ったことがきっかけでした。
倉山満先生の言葉から、インプットだけではなく、自分の知識を一人でも周りの人に伝えれば何かが変わるのではないかと思ったのです。
本当に小さな一歩でした。

 

2、まずは勉強会に参加した

前回のブログのように、倉山塾では地方支部で勉強会を開催しています。
自分で発表は無理でも勉強会に参加することは出来ます。
皆さん、基本的には一般の方なので、テーマを決めて、誰かが手を上げて発表するのですが、私は人前で話せないこともあり、お断りしていました。
しかしながら、読書会などで好きな本を持ち寄って、その面白さを語ったりすることで、みんなの前で話すこともありました。
実はかなりドキドキでした。

 

3、ブログを書き続け、勉強会に参加するうちに、自分でも発表したいと思うようになった

ブログももちろん最初は全くアクセスなどありませんでした。
それが友人を中心に読んでくれる人が増えてきました。
コメントをくれる人、応援してくれる人がいることがブログを続けるモチベーションにもつながります。

勉強会は、いつもメンバーが日程もテーマも決め、会場の手配もしてくれていました。
本当にありがたいことです。
しかしながら、それに甘えるだけではなく、ただ学ばせてもらうのではなく、自分でも発表したいと思うようになりました。
それに、インプットだけではなく、アウトプットをすることが学びを深めることは、ブログを続けてきたことで十分に感じていました。

 

4、勉強会を通じて信頼できる人間関係を築けた

私はアスペルガー障害です。
アスペルガーの大きな特徴は、その特性により人づきあいが困難なことにあります。
それ以前に私はあまり孤独が苦にならないこともあり、積極的に友人を作ることもしてきませんでした。
それどころか、わざわざ人と会うことがたまらなく苦痛なので、休みにどこかに出かけることもほとんどしません。
そんな私の数少ない楽しみが、勉強会に参加することです。
普通の飲み会は苦痛ですが、気の合うメンバーと飲み、語らうことは本当に楽しいです。
ほんの数名でも声がうわずって話せない私が、人前で発表しようと思えたのは、この信頼する人達の前でなら話せるのではないか?と思えたことが本当に大きいです。

 

5、実際に発表してみると

いざやってみれば、どうにかなるか?と言ったらやっぱり緊張しますし、声もちょっと震えます。
しかしながら、私の声が震えようが、多少失敗しようが、勉強会のメンバーが私を笑うことなどあり得ないことでした。
1時間ほど枠をとっていたので、「そんなに話せるかな?」と思っていたのですが、自分でも驚くほどずっと話続けていました。
今までの学びの積み重ねが、自然と語る言葉を与えていたのですね。
それは自分にとっても驚きでした。

結局、緊張しようが声が震えようが、それは自分の問題で、周りの人にとっての問題ではないんですね。

一度やってしまったら、なんだか度胸がついて、今回、私の最も尊敬し、信頼している、そしてある意味怖い人である倉山満先生の前で発表することに自ら手をあげました。

うまく行ったかというと、やってみればいろいろ見えてくることも多く、問題は山積み、反省することも大ありでした。
しかしながら、やはり学ぶことの方が多かったです。
やらなければわからないことは本当に多いです。
同じ言葉を繰りかえすことや、なぜか話す時に手を合わせる癖があることを発見したり…

ただ人前で話すことが怖いということよりも、自分の学んだことを伝えたいという気持ちが上回ったこと。
これは本当に自分にとって大きかったです。

人間いくつになっても成長できる!

BBAになったから恥を知らなくなったんではない…と思う…多分…きっと

今はなんとか人前で話せるようになった。
ほとんど人としてのスタート地点に立ったところです。
これからさらに研鑽し、もっとわかりやすく、もっとたくさんの人に自分の学びを自分の声で伝えていけたらと思います。

今回、その1なのは勿論続きがあるからです。
あがり症はもちろん完全に克服できてないのですが、今回一定のことが出来たのは学びに関することだったからです。

これが楽器の演奏や歌を歌うことだとまた話が違ってきます。

この違いがどこにあるのかを次回記事にしたいと思います。