アスペルガーの仕事術 その1 まずはメモを取る、やることは全部書く

アスペルガーの仕事術 その1 まずはメモを取る、やることは全部書く

 今回から何回かに分けて、アスペルガーの人向けの仕事術の話をしたいと思います。

 アスペルガーの仕事術と言いつつも、普通の人にも役に立つと思います。

 障碍者やお年寄りの人にやさしい、例えばいろんな場面で段差をなくすこと。これって特定の人ではなくとも暮らしやすくなりますよね?それと同じで、いろんなことが苦手な私のようなアスペルガーの人間に役に立つ話は、普通の人が聞いても暮らしやすくなるヒントになると思うのです。

 就職して仕事を始めたけど、アップアップになっているような方、体力仕事というより、デスクワークの人向けに書いています。

 今回は、とりあえずメモを取る、そしてやることは書くということをお話します。

 アスペルガーの人の多くに共通する点だと思いますが、一人でこつこつする仕事ならこなしやすいのだと思います。しかしながら、実際には周りにたくさん人がいて、電話も鳴り、複数の作業が流れていく。そのような職場は多いのではないでしょうか。

 マルチタスクは普通の人でも苦手な人が多いと思いますが、私は本当に苦手です。あれもこれもしなければいけないのが本当に苦痛ですし、何かを頼まれて、やっている最中に他のことを頼まれると、先に言われていたことは忘れてしまいます。

 だから、とりあえず、やるべきことは書く。綺麗に書く必要はありません。やらなくてはいけないことはまず書き留めましょう。

 そして、その日やらなければいけないこと。それも全部一つの紙にまず書いておいておきましょう。

 私はずっとスケジュール帳を使っていませんでした。休みも土日ではなく変則でしたが、必要ないと思いっていました。記憶力に自信があったからです。でも、お休みの日くらいならまだしも、記憶しておくということは頭のどこかに残しておかなくてはいけないことですよね。そして、何かするためにはそこから引っ張ってこなければいけません。

 紙に書いておきさえすれば、それを頭に残しておく必要が無くなります。確認したい時は、書いた紙を見るだけですみますので。先にも書きましたが、別に綺麗に書く必要はありません。わかりさえば良いのです。綺麗に書こう、きちんと書こう、そんなことは時間の無駄です。

 やることを書きだしたら、次のステップです。次に続きます。