消費増税と軽減税率と習慣化 手間を増やせば不幸になる

消費増税と軽減税率と習慣化 手間を増やせば不幸になる

ついに10月1日に消費税が10%になり、それと共に軽減税率が適用されました。

こちらのブログでは経済について言及していませんが、12月23日で6年になる私のブログ「日本と本と猫と」では、一貫して消費増税に反対してきました。

消費税関連ブログまとめ #消費増税 #安倍内閣

先日、私がこちらでよく取り上げているDaiGoさんが、このような動画を上げていました。

【悲劇】軽減税率でみんなが不幸になる理由

そもそも政府の役割とは何ぞや?
国民に負担を強いて、労働意欲を無くさせることなのか?

人間は手間が増えると不幸になり、手間が減れば幸せになる。

考えるまでもないことで、私達の使っている日々のサービスはお金を使って自分の時間を減らして自由になる為のものです。
スーパーしかり、飲食店しかり、交通サービスしかり。
家にある家電製品の多く、例えば、洗濯は時間と手間はかかりますが、自分の手ですることも出来ます。
それを高くても洗濯機を買うのは、自分やるより、その分の時間と手間を減らす方が、価値があると判断している。

今回の10%の消費増税と軽減税率はどうでしょうか?

私の働いている業界は生活にとって必要不可欠なものを扱っていますが、軽減税率の対象外でした。
軽減税率に伴った手間はありませんでしたが、それでも増税に伴う値上げ等のために、お客様への説明やそのために送る資料などで、仕事はかなり増えました。
コストはかかるし仕事は増える。
そして、当然売り上げが上がるわけではありません。
月末月初は残業。
残業すればその分給与は増えますが、私は生活のリズムが狂うので残業は好きではありません。
時間給で働いていない人達にとっては、今回の増税に伴って増えた仕事がどれだけの負担になったのかは想像に耐えません。

そして、増税と軽減税率のために、これから毎日余計な仕事が増えるのです。
同じスーパーで扱う商品でもモノによって税率が違う、食品でも店内で食べるか持ち帰るかによって税率が違う。
そして、支払い方法でも税金が還元されたりされなかったり。
本当によくもまあこんなバカなことを始めようと考えたものです。

再度言いますが、政府の役割とは国民に負担を強いて、労働意欲を無くさせることなのでしょうか?

DaiGoさんも動画で言っていましたが、増税で景気が良くなった事例は一つもないと言われます。
景気が悪い時に税率だけ上げても税収は増えないことは、高校生の教科書レベルでも書いてあることです。

デフレ脱却するまで消費税は上げないと約束して政権を取り戻した自民党・安倍総理。
それなのに、こんなバカなことをして国民を苦しめる。
そして、こんなバカなことをする自民党に勝とうともしない野党。

今回、こちらでこの記事を書いたのは、DaiGoさんの動画を取り上げたからというのもありますが、タイトルにもある習慣化
何かを続けるにも、悪い習慣をやめるにも、この「手間」というのが非常に大切だからです。

以前書いたこちらの記事「書評ブロガー、学習者も必見? 読書のためのおススメグッズ」に書きましたが、朝の読書を習慣にしたいのなら、本を開いておいてすぐに読めるようにしておくのが効果的です。
一つでも手間を減らした方がやりやすい。
ランニングを習慣にしたいのなら、朝起きて目に見えるところにランニングウェアをかけておいて、玄関にはシューズをそろえて置くとか。

これは悪い習慣をやめることにも使えます。
いつもスマホをいじっていて、時間を無駄にしてしまっているのなら、充電器を玄関に置いておいて、家に帰ったら、そこに置く。
あるいは、何らかのアプリをすぐに見てしまう様なら、トップに表示するのではなく、設定画面からしか開けなくするなどすると、その手間の分だけ使う頻度を減らす効果があります。
お酒や甘いものをやめたいときは、家に買い置きをしないようにするなど当然にやることですよね。

さて、今回の増税と軽減税率
仕事で関係があれば、その面倒なものに毎回関わるわけです。
レジで設定されているというかもしれませんが、そもそも最初に設定するという手間があるわけですし、イートインかそうでないかなどの時はやはりその都度の判断があります。
調べてみると、こんな細かく区分があるようで、見ているだけでうんざりします。

イートインスペースで軽減税率が適用されるケース/されないケース

お店の側だけでなく、利用する人ももちろんその都度決定する必要があるわけで、今まで気軽に利用していたスペースが、消費税を8%で済ませるか、10%払うかで使うかどうか考える。
たかが2%と思う人もいるかもしれませんが、この2%、政策が変わらなければずっと続くものなのですから。

習慣というのは非常に大事で強力なものです。
朝起きて顔を洗ったり、歯を磨いたりすることに疲れたり、エネルギーを使ったりしませんよね。
それをするのが習慣になっているからです。
毎日、通勤して仕事をするのは大変ですが、みんなちゃんと仕事に行くのはそれが当たり前のことになっているからです。
勉強や運動など、やった方が良いのに出来ないことを習慣化するのに有効なのは、出来るだけそれをすることのハードルや手間を減らすことです。
先ほども言ったように、目に見えるところに本を置いたり、トレーニングのためのウェアをすぐに着れるようにするなど。
わざわざ、本やトレーニングウェアを押し入れにしまい込む人はいないはずです。

今回の増税や軽減税率は何なのか?

働く人の手間を増やして労働意欲を減らす。
お金を使う人に余計なことを考えさせて、消費意欲を減らす。

労働と消費を減らして、どうやって税収を増やすつもりなのでしょうか?

今回の政策、そもそも増税をしても景気を悪くしないためのものだそうですが、それをすること自体が「増税すれば景気が悪くなる」と白状しているのと同じですよね。

なぜ国を悪くすることを、わざわざ政府が推進するのか。

今回、いつものこちらのブログとはちょっと毛色の変わった記事になりました。
このような国の推し進めたバカな政策のために、私も含めて皆様のメンタルが潰されませんように。
国民を苦しめるような税制を当たり前のことだと思いこまされないためにも、さらに学び、発信していこうと思います。