せどり日記 転売は悪いこと? せどり・転売の是非

せどり日記 転売は悪いこと? せどり・転売の是非

 

 先日、令和元日の御朱印がメルカリなどで高値で転売されていることがニュースになりました。

 一部のマナーの悪い転売ヤーのせいで、せどりや転売が何か悪いことのように思っている人もいるのではないかと思います。

 せどりとは、簡単に言うと安く仕入れたものを高く売って差額を利益とすることです。これだけ言えば、普通の商売となんら変わることはありませんよね?私のやっている中古本せどりはまさにそれだと思っています。

 では、なぜ転売が悪いことのように言われるのか?

 一部のマナーの悪い人が、非常識な買占めを行ったり、手に入りにくいものを法外な値を付けて売ったりするからですよね。

 最初に話題にした御朱印などは、参拝に実際に行った人が記念に持ち帰るものです。それを見るたびにその時のことを思い出すことに価値があるはずです。

 それを特別な日のものだからと長蛇の列に並んで手に入れて、高値で売る。実際に行かなかった人が、後に高値が付くことを見越して買う。私にはそれに価値を見出せません。

 苦労して手に入れたものを高値で売って何が悪い!という人の主張もわからなくはありません。しかしながら、一時のお金は手に入っても長くは続けられません。長く続けられないことは商売としてなりたたないですよね。

 最近では特にコンサートチケットなどかなり規制が厳しくなっているようです。がちがちに規制が強くなってしまうと、普通に楽しみたい人達にとっても良くないことが起こりがちです。身分証明書を提示しなければ、コンサートを観覧出来なかったりなどのトラブルも起こっているようです。転売をする人は、その辺はわきまえて商売をして頂きたいものです。

 さて、私がやっている本せどりです。私は自身の読む本はほとんど新刊で買っています。そうでないと著者に印税が入らないからです。ですので、最初は本せどりをすることにちょっと抵抗がありました。

 しかしながら、読まれなくなった本が古紙になるのが良いのか、それとも誰かに読まれるのが良いのか。高い新品だと買えないけど、安い古本なら読めるという人がいる。それならば、誰かに手に取ってもらった方が良いのではないかと思います。私が好きで扱っているのは、学術書や医学書なのですが、購入先が大学だったり病院だったりすることも良くあります。普通に手に入りにくくなり、地方の古本屋では誰の目にも触れないまま古紙になったかもしれない本が、amazonという巨大な流通網にのることによって誰かの目に触れて、その人の知識になる。このようなやり方なら転売も悪くないのではないかと思います。

 ビジネスとは一方だけに利益になるのでは成り立ちません。売る方も買う方にも利益になる。たとえ副業といえども、そのことをわきまえて実践したいものです。