猫が好き

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 猫は可愛い。猫は美しい。なんでこんな生き物が存在するのか。

 うちには茶色い長毛の雌猫と灰色短毛の雄猫がいる。

 茶色の長毛雌は、もうその姿がバレリーナのように美しい。なぜ、たたずんでいるだけでそれほど美しいのか。撫でると柔らかな、しかしながらさらさらとした手触りにうっとりする。しかしながら、彼女は気まぐれで長い間撫でさせてはくれない。すぐに「これ以上は嫌」と去っていく。

 短毛の雄猫は、彼女とは全く違い、こっちが仕事中でもかまってとばかりにひざの上やパソコンの上にのってくる。みっしりとした灰色の毛はつやつやとして、長毛雌とはまた違ったしっとりとした手触り。座った姿はバレリーナ然とした雌猫とは全く違い少々滑稽なのだがそれはそれで愛らしい。

 頭痛のたねがこの2匹。もう一緒に暮らして7年近いのに全く仲良くする気配がない。雌は「私が近寄りたくないときは近寄らないで!」とばかりに、自分から近寄るのはOKなのに、向うから近づくと威嚇。雄はそんな気配を読む気もなく、づかづかと近づく、それどころか、いきなり噛みつく。結果的には反撃にあい、彼はいつも傷だらけ。

 もうちょっとあなたたちうまくやれないのか。憧れの猫団子はいつまでたっても拝めそうにない。