去年読んだお薦め本 その1 門田隆将『裁判官が日本を滅ぼす』

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 先日のブログ、「今日はゆっくり本を読んだり」紹介した、『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』の著者の初めての著作でもあります。

 普通に生きている人なら犯罪に巻き込まれることはまれです。そして自身が障害などの罪を犯すことなどほとんどの人達は考えていないことだと思います。しかしながら、現実にはどのような事件に巻き込まれるかもわかりませんし、訴訟リスクは抱えているわけです。

 そんな時、裁判に訴えれば真実を明らかにしてくれると思っていませんか?正しいことをしていれば自身に不利益を被ることはないはずだと。

 そんな幻想を一気に揺るがすのが本著です。まるで機械のように心を失くした裁判官がいかなる判決を下すか。そして、私達が学校で習った「三権分立」など綺麗ごと。政治権力の下では「司法の独立」など建前に過ぎないことが突きつけられます。

 知れば絶望。しかしながら知らないことには何も変えられません。現実を知って初めて何をすべきかというスタートラインに立つことが出来ます。

 こちらの本。4年ほど前からamazonの「欲しいものリスト」に入っていたのですが、絶版になっていたため、中古本が高騰しており、ずっと手が出せずにいました。去年kindleが出ていることがわかりようやく読むことが出来ました。是非ご一読なさることをお薦めいたします。